32年ぶり、駒ヶ根訓練所

土曜日 , 19, 11月 2016 Leave a comment
 
JICAのサイトでこの要請を見たときは、「業務用言語:英語」とありましたので、今まで通り「派遣前訓練は免除、派遣前に東京で日帰りのオリエンテーションを受けるだけ」と理解していたのですが、言語については「生活用言語」という項目もあって(私はそこをすっかり見落としていました!)、「生活用言語:ウズベク語」となっていました。 そこに気づいたのは、JICAから「10月6日から35日間の派遣前訓練を受けるように」という文書を受け取った時で、「ウズベク語のトレーニング!? 何、それ?」状態でした。 要するに、業務用・生活用を問わず、未習得の言語であれば訓練所で語学訓練を受けること、というルールでした。

JICA駒ヶ根訓練所
というわけで、10月6日から長野県駒ヶ根市にある訓練所でウズベク語のトレーニングを受けておりました。 駒ヶ根訓練所は1984年の夏から秋に、初めてのJICAボランティア(このときは青年海外協力隊)への派遣前訓練を受けて以来、32年ぶりでした。 協力隊訓練所の独特の雰囲気を味わいながら、ウズベク語漬けの一ヶ月余でした。 この歳で新しい言語を習得しようというのは、ほぼ無謀な試みであることを痛感する毎日で、「新しい単語や言い回しを覚えるスピードの二倍の速さで、覚えた単語・言い回しを忘れていく」という、歳相応の「ていたらく」を痛いほど実感させられた一ヶ月余でもありました。

JICA駒ヶ根訓練所 おまけに、訓練中にインターネットで得た情報によると「ウズベキスタンは、ソビエト連邦時代の名残でいまだにロシア語がかなりの割合で流通していて、学校でも『ロシア語のクラス』と『ウズベク語のクラス』があったり、ロシア語・ウズベク語のバイリンガルもいるけれど、どちらかだけ、という人も多い」とか。 私の職種はコンピュータ関連ですので、気になったのでおそるおそるウズベク語の先生に「ウズベキスタンのパソコンは何語ですか?」と尋ねると、あっさり「ロシア語ウィンドウズですよ」と。 「WordやExcelもロシア語で表示されるのですか?」と問うと「もちろん」と。 今回の要請書には「業務用言語:英語」とありましたので、「ロシア語ウィンドウズといったって、仕事は英語でなんとかできるはず」という一縷の望みも、現地からの情報で、「配属先で英語が通じる可能性は限りなく低い。 英語がなんとか通じる若者をみつけられたら、とても幸運だと感謝すべし」というブログ記事で、あっけなく消えてしまいました。

JICA駒ヶ根訓練所・森のステージ

まずキリル文字でつまずきます・・・Nがあらぬ方向を向いていたり(И)、Rが鏡文字になってたり(Я)、宇宙人がバンザイしていたり(Ж)、・・・ウズベク語の辞書は「キリル文字のラテン文字表記の語順」という二重三重のひねりで並べてあって、未知の単語を辞書でひくのさえ一苦労のありさまです。・・・ 先輩ボランティアの皆さんのブログ記事をよむと、ほぼ例外なく言葉の壁に苦しむ2年間であったようです。 ウズベク語だけで「脳みそパンク」状態の私ですが、さらに「ロシア語も基本的なことは必要ですよ」ということで、前途真っ暗闇な今回の派遣です。

さてさて、どうなりますことやら・・・

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