今日(4月29日)のタシケントは「昨日まで春、今日から夏」みたいな一日でした。 昼2時過ぎ、私の部屋のベランダは、大きなプラタナスの木陰で涼しいのですが、気温37.2℃。 まだ4月なのに・・・・
今日はJOCV(青年海外協力隊)の女子隊員Aさんの引っ越しで、あまり力(ちから)にはなれませんがお手伝いすることに。 Aさん、今の部屋の大家さんの娘さんがAさんの部屋に住むことになって、隣の建物(アパート)に移るのだとか。事前のメールによると、「こまごましたものが多くて、荷物全部で30個くらいあります」と。 Aさんは日本語教師で、先輩隊員の生徒さん2人も助っ人に来てくれて、私を入れて計4人。 今の部屋は建物の7階、そして移動先は隣の建物、50mほど先の8階。どちらもエレベータの稼働は保証の限りではない、と。 「えらいことになりそう・・・」と悪い予感がしましたが、私の眼には古本屋通りの朝の光景が浮かんできました。 「あれだ! 古本屋のリヤカーを貸してもらえれば、一回の往復ですむかも」と。
交渉2人目、とんでもなく優しいウズ人に出会って、感動でした。 「いいよ、使って。 なんなら運んでやるよ」と。
隣の建物まで、古本ならぬ引っ越し荷物を積んで、黙々と運んでくれました。
「運び賃は?」ときく私たちに「気持でいいよ」と。 お礼に30枚(3万ソム 約400円)渡して、「50枚でも高くないよ」と納得でした。
私は、古本屋のオーナーが本を毎日運んでいると思ってましたが、違ってました。「運び屋」さんがいるんですね。 オーナーさんが毎回現金で支払っているようでした。
7階から下ろすほうのエレベーターは稼働していましたが、8階へあがるエレベータは動いていません。 助っ人に来てくれたウズ人の若者2人が率先して重いスーツケースを担ぎ上げ、階段を登っていきます。私も負けじと、両手に荷物を下げて階段へ。 3往復目の時、「エレベーターが動いたよ」という、まったく地獄で仏みたいな天の声に助けられました。
8階まで荷物をもって階段で2往復は、けっこういい運動(けっこう強がってます、正直、きつかった・・・)になりました。
手伝ってくれた日本語学習者の二人の若者に「『いい汗をかく』って日本語の表現、知ってる?」と訊くと、「知らない」と。 「明日、あなたたちのY先生(協力隊員)に『昨日はいい汗かきました』って言ってごらん、先生、喜ぶよ」と。
今日は別のイベントが重なってしまって、市内の若い隊員たちはそちらに出ていかれたようでした。しかたないことでしたが、ちょっとさみしい気持もありました。 「予定変更してでも引っ越し手伝ってやるよ」という若者がひとりくらいいるかな~とか思ったもので・・・ま、そういう時代なんですね・・・
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