state             パラオの州

パラオには16の州(State)があります。
パラオの地図で州の位置と州の名前(の発音)を確認しておきます。
とくに州の名前の発音については、カナ表記による影響、というのでしょうか、「これはちょっとどうなんだろう?」と思いたくなるような、ネイティブの発音とカナ表記との乖離がいくつかあります。 

    Palau State

Ngarchelong Ngarchelong Ngaraard Ngardmau Ngardmau Ngiwal Ngaremlengui Ngaremlengui Melekeok Ngatpang Ngchesar Aimeliik Airai Koror

南の離島も見てみます。 うっかりして最南端と最北端の3州 (Ngcheangelカヤンゲル・Sonsoralソンソロル・Hatohobeiハトホベイ)を発音してもらうのを忘れました。 Peleliu(ペリリュー)もAngaur(アンガウル)も英語表記の発音とは別にパラオの人々にとっての発音があるそうで、それらも発音してもらいました。(Hamletの項で、コロールのマラカル地区の発音でも「私たちパラオ人は『マラカル』とは言わない」と彼らにとっての『マラカル』を発音してもらいましたが、それと同じです。 これは、私たちがいくら英語表記で「Japan」と呼ばれても、私たち自身が「にほん」あるいは「にっぽん」とidentifyするのと同じことでしょう。) 

Peleliuは「ペリ・リョウ」と聞こえます。 Angaurは「ガヤウル」と聞こえます。

注意しないといけないのは、Ngaremlemgui と Melekeok でしょうか。
Ngaremlengui はどういうわけか、カナ表記では「アルモノグイ」となっています。 おそらく戦時中の日本統治時代に日本語にちかい発音・表記を、とこうしたのではと想像しますが、今パラオで「アルモノグイ」と日本語的に発音しても、パラオの人は「???」と怪訝な顔をするだけでしょう。
Ngaremlengui という綴りをどうローマ字読みしても「アルモノグイ」にはならないのですが、ひょっとするとそう聞こえるかも、と3回発音してもらいましたが、「アルモノグイ」とは聞こえませんでした。  発音  発音  発音
もし、ムリヤリ カナ表記するのでしたら、「(ガ)アラムレ(グ)ゥイ」あたりかな?

観光用パンフレットなどに記載されているパラオの地名の中で、「アルモノグイ」「マルキョク」「ガラスマオ」は、パラオに敬意を表して表記を改めてほしい、と思います。 「ガラスマオ」は上にある、「Ngardmau」ですが、たぶん「ガラスマオ」では現地の人たちは「???」でしょう。

Ngiwal も発音を聴くと「ニワール」なんですが、日本語パンフレットには時々「オギワル州」とカナがふってあります。 これも日本語表記のまま「オギワル」と発音してもパラオの人には「???」でしょう。 たぶん「Ngiwal」という表記をローマ字読みして「ンギワル」→「オギワル」になったのではないでしょうか。
  
また Melekeok はパラオの新首都ですが、カナ表記では「マルキョク」と表記されていますが、発音を聴くと、やはり違いますね。 ムリヤリ カナ表記するなら、「マルケヨーク」あたりではないでしょうか。 

「Ngarchelong」も、在パラオ日本人の間では「ガラロン」で通していますが、発音を聴くと「ガル(ア)ロン」ですね。 綴りの中の「・・che・・」がきれいに聴こえています。
  
      Peleliu Angaur

Peleliu Peleliu_Palau Angaur Angaur_Palau

パラオの地図をじーっと見つめていると、いろいろな想像力が働きます。
そのひとつをご紹介します。
パラオ全体の地図です。 南の離島(ハトホベイなど)や北の離島(カヤンゲル)ははいっていません。
    Palau

    この図を見ていると、
      「恐竜の親子がゆうゆうと太平洋を泳いでいる姿」に見えます。
      母恐竜(バベルダオブ)のあとを一生懸命ついていこうとする子恐竜
      (ペリリュー)。 母恐竜は、ちょっと腹具合がよろしくないのか、
      泳ぎながらプップップと海の中でやってしまって、その泡々が、
      コロール・アラカベサン・マラカルなどの島々。
    などという、つまらぬ想像でした。 

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