色の表現を集めておきます。
「なぜ、かくも難しい単語ばかりなんだろう?!」と唖然とするような単語ばかりです。
発音も綴りに比例するかのように難しいです。 私の同僚、兼「パラオ語の先生」から何度もダメ出しされて、最終的に「ムリかな~?」というような表情でした。
色の表現と言えば、コミュニケーションの最もベーシックな部分だとおもいますし、どの言語でもごく簡単な単語であるはずです。 なぜなら、赤ん坊や幼児が言葉を覚える初期の頃の語であるはずですから、単純で発音しやすい(=音節数の少ない)単語のはずなんですが、パラオ語の「色を表す単語」のこの難解さは、いったい何なんでしょう?
なにはともあれ、一度見てみましょう
一番たくさんダメ出しされたのは、「白」=becheleleu やはり ch の音がネイティブパラワンのようには出せません。 そして 「黒」=chedelekelek、これも最初の ch でノドにつかえるような、chサウンドが日本人には難しいです。 意外にできなかったのが、 「黄色」=bibrurk これは、最後の・・rk の r の音と k の音がなかなか聞こえなくて、マネできませんでした。
注意が必要なのは、「赤」=bekerekard に含まれる2つの [k] 。
「パラオ語の音素」にあるように、「母音にはさまれた k は [g]音になる」というルールにしたがって、[g]音に聴こえます。
mellil は bibrurk と同じ「黄色」ですが、発音してくれた若い女性staffは、一瞬とまどいを見せて、年配のstaffに 「Mellil? Tiang nger rang?」(Mellil? これ、何?)と訊いていました。 若い年代の人たちにはあまりなじみのない表現なのかも。