パラオ語の音素について、
Lewis S. Josephs の辞書にもあるのですが、ここでは、Robert E Gibson によるパラオ語に関する研究論文(博士論文らしいです) “Palauan Causative and Passive – An incorpration Analysis(1993)” から訳出・引用します。
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子音:
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/b/ 1. 子音の前後、および単語の最後の /b/ は [p](無声音のp)になる
例) btuch [ptu ? ] 星
2. その他の/b/は[b](有声音の[b])になる
例) bai [bay] バイ(集会所・公民館のような)
/d/ 1. 語頭かつ母音の前では有声音[ð]、語頭かつ子音の前では無声音[t]
2. 母音にはさまれた場合、有声音の[ð]で発音する
例) chedil [?ə(ʌ)ðil] 母
/k/ 1. 軟口蓋音/k/ は、語尾にある場合、息音になる
2. 語頭にある場合は、有声音
3. 母音にはさまれた場合、有声音[g] になる。
/ch/ 1. 「ドイツ語のachのような」と説明があります(?)
/s/ 1. 英語/s/よりは奥、/ʃ/よりは前で発する/s/
/ng/ 1. 常に有声音(一部、間投詞で例外ケース)
/rr/ 1. rが重なった場合、「巻舌音のr」になる
/ll/ 1. lが重なった場合、長音になる
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母音:
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/i/
/u/
/a/
/e/
/o/
/a/ を除いて、長母音がある。 綴りは母音を繰り返す( uu, ii etc )
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半母音:
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/w/ /u/,/o/に母音が続く場合、/w/になる ( ua [wa] )
/y/ /i/に母音が続く場合、/y/になる ( io [yo] )
詳しくは、
http://frodo.ucsc.edu/~jnuger/gibson_robert_1993.pdf
上述のRobert E. Givson の論文です
下のwikipediaとは違って、表ではなく文章で説明してますので、
すこしわかりづらい
wikipedia では、
http://en.wikipedia.org/wiki/Palauan_language
(詳しい音素表が載っていますが、他の内容では
現地語学研修で教わったのとちょっと違うぞ、というような部分が
チラホラ・・・)