【アフリカの音楽から (3)】      2014.6記

“I am Ugandan” by Juliana Kanyomoji (ジュリアナ・カニョモジ)

“I am Ugandan” なんともストレートな曲名で、うらやましくもあり、・・・しかし歌詞をじっと聴きこんでみると、単純に民族意識を奮い立たせる詩ではなく、ウガンダという国を導く大きな存在(1st verseでは単に”It”としか表現されてないけれど、2nd verseから”You”とより明示的になっている)への畏敬の念があり、それは何度か繰り返される’teach me how to be like you’という歌詞にもあらわれていて、その導きによって”ウガンダ人であること”を誇り高く謳いあげています。

「日本」あるいは「日本人」をストレートに歌詞に謳いこむ曲、といってもすぐには思い浮かびませんが、昔、70年代前半でしたか、フォークブームのさなか、「五つの赤い風船」が歌った『遠い世界に』のなかに
  「・・・これが日本だ、わたしの国だ・・・」
というフレーズがあったのをかすかに思い出すくらいです。

私自身は「日本人である」ことに特別な意味づけをすることもなく、もはや死語であるかもしれませんが実存主義的な感覚、というのでしょうか、「気づいてみればたまたま日本人であった、ただそれだけのこと」ということで、この感覚と「I am Ugandan」と高らかに謳う感覚、何がこの違いを生んだのでしょう?

“I am Ugandan” by Juliana Kanyomoji

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