【Swaziland便り:ジャカランダ、紫の宴がおわって】

花がおわり果実をつけたジャカランダ花がおわり果実をつけたジャカランダ毎年10月から11月にかけてスワジランドも南アフリカもジャカランダの花の見頃を迎えます。 日本のサクラに比べると開花の時期が長くて1ヶ月以上も紫の花を楽しめるのですが、11月の末あたりになるとさすがに花も散ってしまいます。 花が散ると種を含む果実を枝の先にぶら下げているのをあちこちで見ることができます。 果実といっても食べられるような実ではなく、二枚貝を思わせる、非常に硬い殻と、その中にたくさんの種を含んでいて、この果実、ジャカランダの樹の周辺に落下するものや、じっと枝にぶら下がったまま次の花の季節まで耐えているものもあります。 (今回の写真は2014.11月下旬、南アのプレトリアとヨハネスバーグにでかけた時に撮ったものです)
 
 
 
 
 
 
 
 
インターネットで調べると、ジャカランダの果実は「朔果(さくか)」と呼ばれるそうで、下記のような定義がありました。

 「果実のうち,乾燥して裂けて種子を放出する裂開果のうちの一形式。
  果皮が乾燥して,基部から上に向って裂ける。」
   出典:コトバンク(https://kotobank.jp/word/%E8%92%B4%E6%9E%9C-68681)

 「雌蕊の中が放射状に複数の仕切りで分けられ、果実が成熟した時は、
  それぞれの部屋ごとに縦に割れ目を生じる。」
   出典:ウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%9C%E5%AE%9F)

 「成熟すると果皮が裂開する果実を言う。」
   出典:はてな窓(http://www.io-net.com/help/sakuka.htm)

いろいろ難しい定義を読むとかえってわかりにくくなってしまいますが、「はてな窓」の定義が一番わかりやすいような。

下の写真の赤丸のなかに「果皮が裂開」している様子をみることができます。

ジャカランダの果実が裂開している様子地面に落ちたジャカランダの果実
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
右の写真は、地面におちていた果実の殻で、大きさは下の写真でペットボトルと比較するとわかりますが、4・5cmくらいの大きさで非常に硬く、枝にぶら下がっている状態で、二枚貝が開くようにあいてタネを飛ばします。 殻のまま地面に落ちるのもあります。 
種は茶色っぽい、5mmくらいの扁平な形で周囲に白っぽい羽毛のようなものがついていて、例えばタンポポのように風にのって飛ばされやすい構造になっているようです。
ジャカランダの果実
ジャカランダの果実を割ってみる
下の写真は、果実の殻を割って中をあけた状態で、種子はほとんど飛んでしまっていますが、2つほど残っていました。
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