Sibebe Rock(シベベ・ロック)は単一の岩でできた山としては、有名なオーストラリアのエアーズロックに次いで世界で二番目の規模を誇る岩山なんだそうです。
首都Mbabaneから北へ約10kmほど、PineValleyという谷間にあります。 私が今住んでいるゲストハウスから車で15分ほどです。 行程にはかなり上り下りの厳しい部分もありますが、舗装されているので四駆でなくても問題ありません。
日曜の朝、快晴の空に誘われて行ってみました。

さらに車を進めると、最初に全景を捕らえたのとは反対側に回り込んで、巨大な斜面全景を捕らえる場所に出ます。 観光パンフレットなどに写真が載っているスポットです。
写真でその巨大さが伝わるか、自信ないですが、「オーッ!」と圧倒されるスケールでした。
少し引いて撮ってみました。 どれくらいの高さがあるんでしょうか? 300~400mくらい? どうやってできたんでしょう? 単に隆起しただけ? 見飽きることのないスケールです。

ふたつめの岩山の頂上に、まるで曲芸かなにかのようにきわどいバランスを保って鎮座する岩がありました。 麓から見上げて写真に撮ってみましたが、あと数千年、あるいは数万年、雨や風に打たれて侵食が進み、ある日ドーンと麓まで転がり落ちてくるのでしょう。 想像するだけでも壮観です。 そんな風にして転がり落ちてきたであろう巨大な岩が道路脇にいくつもころがっています。
このSibebeRockはトレッキングコースにもなっていて、頂上まで案内してもらえるそうですが、高所恐怖症の方は遠慮されたほうがよさそうです。
すばらしい景観で、もっともっと宣伝して観光資源として活用すればいいのに、と思う反面、このままにしておいてほしいな、とも思いました。
スワジランドの岩山を見ていると、「フリークライミングをやる人ならきっと喜ぶだろうな」と思わせるような巨大な岩肌をいたるところに見ることができます。
観光資源として活用するのもありかな、と思いますが、あまりそうした話をきいたことがありません。
観光客やトレッキング客が増えればきっと岩肌に自分の名前を彫りこんだり、いたずらに岩を転がり落とそうとする輩もでてくるでしょう。 今のままがやはりいいですね。