スワジランドの平均余命

新聞記事から スワジランドの平均余命
数日前、ローカル紙「Observer」に「スワジランドの平均余命は世界最下位」という記事が載ってました。
あちこちで聞いた情報では「40歳は超えているはず」ということなんですが、この記事ではなんと32歳(!)です。
かなり古い情報源ではないか、と思われるのですが、いずれにせよ、スワジランドの平均余命の短さは世界のトップクラスという事実はずっと変わりません。
平均余命が短い原因は、
 1. 世界で最も高いHIV/AIDSの感染・発病率(25%を越えるといわれます)
 2. 出産前後の母体死亡率も世界有数の高さ
が挙げられています。
私が活動している教育・訓練省のトイレにもコンドームの入った箱が置いてあったりします。
技術サポートを頼まれた国の機関にはHIV/AIDSの啓蒙ポスターがかならず貼ってあります。
スワジランドへの40年以上にわたる援助協力を続けている、アメリカのピースコーも学校や産業への協力をいったん引き上げて、今ではHIV/AIDS対策にその活動分野を絞り込んでいます。先日、南部Nhlanganoを訪ねたときに、街の中でピースコーの隊員と会いました。やはりAIDS対策に従事しているとのことでした。ピースコーには「HIV/AIDSの現状改善なしには、スワジランドへの援助協力は考えられない」という厳しい現実認識があるのだろうと思います。

通常は、男性より女性のほうがどの国でも平均余命は長いのだそうですが、スワジランドでは女性の平均余命のほうが短いのだそうです。 出産前後の母体死亡が影響しているといわれます。

HIV/AIDSの啓蒙ポスター(ManziniのNCCにて)JICA版HIV/AIDSの啓蒙ポスター(ManziniのNCCにて)
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