生活情報など(スワジランド派遣JICAボランティア向け)

これからJICAボランティアなどでSwazilandに赴任される方へ、多少とも参考になりそうな情報をここにメモしておきます。
ここにある情報は、2013年5月現在のものであり、将来変動の可能性は充分に考えられますので、あらかじめご承知おき願います。(最終更新:2013.5.30)
(2014.11追記) 2度目の赴任後、いくつか生活上の大きな変化があります。 国際空港がMatsapaからKM3に移り、Mbabane市内にSPARが新たなスーパーマーケットを開き、・・・などです。

【タクシー】
南ア・ORTambo空港からSwaziland・Matsapa国際空港に到着したあと、通常であれば首都Mbabaneに向けて移動することになると思います。
空港でタクシーを頼むことも可能だと思われますが、私がいつも使っているタクシーをご紹介しておきます。

    Senzo Taxi TEL: (+268) 7618 8282

Senzo(センゾ) というのが名前だと思うのですが、いつもお願いした時刻にきちっと向かえにきてくれる、若いけれど信頼できるタクシー運転手です。

(2014.11追記)Swazilandの国際空港はMatsapa空港からKM3(KingMswati3)空港へ移りました。 Matsapa空港へはMbabaneから車で30~40分もあれば充分でしたが、今度のKM3国際空港は中央部の街Mpakaの少し西側で、車では2時間~2.5時間かかります。 Mbabane市内からバスが出ていますが、事故渋滞などを避けるためパトカーが先導して約2時間かかります。タクシーだといくらになるのか、わかりません。E600くらいと言う人やら、E1000超すよ、と言う人やら、さまざまです。「タクシーで行くのはムリ」と考えておいて間違いないでしょう。 先日新空港を始めて利用しましたが、空港に客待ちタクシーの姿はありませんでした。

【買い物など】
私のオフィスからMbabane中心街を望む
ムババネの街中にはいろいろ商店が立ち並んでいるのですが、どの店も「何を売りたい店なのかな?」と思わせてくれます。 看板には「化粧品店」とあって、化粧品が並ぶ横に音楽CDやDVDが置いてあったりします。 また、逆に「Stationary」と看板にあるので文房具を期待して入っても、あまり品揃えがよろしくなくて、がっかりすることもよくあります。
スーパーマーケットは街中に3軒。 大きなショッピングモールの中にあるスーパーが2軒(TheMallにあるPick’nPayとSwaziPlazaにあるShopRite)、もう一軒は市内からゴルフ場へ向かう道筋にある「Spar」、こちらはすこし古いようで小さくて駐車場もせまく、車では利用しづらい環境です。 駐車場入り口はいまどき珍しい「人力遮断機」で、見ていておもしろいです。

たいていの日用品はTheMall、あるいはSwaziPlazaで用が足ります。 2つのモールは道路をへだてて向き合ってますので、両方はしごするのも簡単で便利です。

(2014.11追記)今回の赴任中に上記2つのモールのすぐそばにスーパーマーケットSPARができました。 もともとSPARは市内の東北部に店を構えていましたが、駐車場もせまくあまり便利よくなかったのですが、新しくオープンしたSPARは駐車場が無料で毎日混みあってます。

文房具などは、ShopRiteのほうが品揃えがいいです。
プリンタ用紙(A4)はShopRiteで購入です。 PicknPayには置いてませんでした。 TheMallの中にある文房具店でもみあたりませんでした。
食料品などは、好みですが、私はPicknPayのほうが買い物しやすかったです。

右下図でバスランクからFNB銀行周辺、市の中心街区ですが、夕方7時あたりから人通りもなくなります。 昼間はあまり危険な感じを受けることはありませんが、暗くなると少し不気味な雰囲気も感じられます。南アやレソトよりずっと安全、と思うのですが、暗くなる前に用を済ませて家路につくことをお勧めします。 陽が落ちてからの一人歩きはやめておきましょう。 特にバス・ランク周辺やFNB銀行から北側へ抜けていく道筋(多くの商店が並ぶあたり)が危ないときいてます。

【PC・周辺機器・インクカートリッジなど】
Mbabane市内のComputerShop
仕事にPCはかかせない時代です。 プリンタやプリンタのインクカートリッジなどの購入は充分現地で可能です。ただし運送コストがのっているせいか、南アより割高でしょう。
日本で約6,000円で購入できたHP6510というプリンタがここではE2300、約2万円強でした。
私がSwaziland滞在中、お世話になったのは、Mall(Pick’nPayのあるモール)のなかの、バス・ランクに近いほうの入り口近くにある’Computers’という店。
台湾系と思われる婦人が切り盛りしているお店で、その台湾系のおばさんがけっこうよく面倒みてくれます。
他にも数軒、利用しました。 詳しくは右側の地図で。(クリックして拡大)

(2014.12追記) 2014年8月頃にE420で購入できたプリンタ用インクカートリッジがわずか3ヶ月しかたたないのに先日E480でした。 どうしてこんなに値上げしたのか?と訊ねてみたところ、「南ア・ランドの対ドルレートがかなりのスピードで悪くなっていて輸入品は全て急激に値上がりしている」とのことでした。スワジランドの通貨エマランゲニは原則「南ア・ランドと1対1」という両替相場なので、南ア・ランドの対ドル相場が安くなれば同じスピードで安くなっていきます。ドル高ランド安の影響、もろに感じています。 前回赴任時(2014年7月)には1ドル=7~8ランドでしたが、今(2014年12月)では1ドル=11.5ランドあたりまでランド安になっています。 スワジランドの場合は南アで輸入された商品にさらに輸送コストが上乗せされますから、いっそう値上げの勢いがはげしくなります。 このあたり経済情勢を横目でにらみながら、買いだめするか否かの判断が必要になります。

コンピュータ関連の店はMbabaneよりManziniのほうが品揃え豊富でいいかもしれません。 スタッフに連れて行ってもらった数軒のショップはどれもきれいでした。

【ネットワーク用機材など】(2014.11 追記)
各地のHighSchoolのPCLab.でローカルネットワークのセッティング作業が増えました。 原則として、ネットワーク用機材(ルータ・HUB・ケーブル・工具)などは学校側が購入費用を負担することにしています。 購入先はムババネ市内の店で、地図に示したように数件(Computers, PCSystems, OmegaTechnology)から見積もりをとり、決めていますが、ほぼPCSystemsで購入するケースがほとんどです。現地系の店なので、私のカウンターパートにとってはイスワティ(スワジ語)で交渉できるという大きなメリットがあります。なので、一応PCSystems = 「教育省御用達の店」という現状です。 ただし、この店、見積もり書に間違いが多くて、かならず詳細なチェックが必要です。多少のムリも聞いてくれます。

他の機材、例えば電気ドリルとかボルト・ナットなどは「CashBuild」「BuildIt]など。PCSystemsからCashBuildにかけての道路脇一帯に業者向けの卸店っぽい店舗がたくさんあります。CashBuildやBuildItも電気工事業者など業者向けの大型店舗ですが、小売もできますので、けっこう便利な店です。 日本で言う、大型ホームセンター、といった印象です。

【インターネット接続など】
滞在先(ゲストハウス)にはサービスで無線アクセスポイントが公開されていましたが、ときどき切れていたり、また職場ではアクセスポイントも有線LANの接続もなく、しかたなくMTNドングルを購入してインターネットに接続していました。 MTNというのは、日本のNTTのような、通信インフラを提供している企業です。
MTNドングルによる接続は割高だといわれていますが、他に代替策もありません。
MTNドングルによる接続は従量制で、数段階にわけた通信量ごとの価格がきめられています。
私の場合、職場で作業する際に、例えばJAVAプログラミングのレクチャー資料をつくるための情報を集めたりするのに必要で、だいたい一日あたりの通信量は20MBから50MBの範囲でした。
ときどき100MBを越えるような日もあったりで、一ヶ月にほぼ1GB程度利用しています。 MTNドングルの料金体系では、1.5GB: E399というのが直近の価格です。 これでおよそ一ヶ月半つかっています。
購入は、やはり同じモールのバス・ランク側入り口にある’Thurnic’という所を使ってました。

【買いたくても買えなかったもの、など】
日本へ国際小包で書物などを送ろうと考え、梱包用のダンボールを探したのですが、どこにも売ってませんでした。 省のスタッフに尋ねても、「さあ~・・・?」と首をかしげるばかり。 郵便局へ行って、「ダンボール箱を購入したいのだけど、どこで売ってますか?」と尋ねてみましたが、ここでも「うーん? さあて・・・?」でした。 ただ、郵便局のおじさんは「すこし探してみるから待ってなさい」と奥へ引っ込んで、「親切な人だな~」と感心しました。 ですが、持ってあらわれたダンボール箱は、ヨレヨレで、これに本を詰めて送ると日本に到着した頃にはスゴイことになっていそう、と思わせるものでした。 せっかくのご好意をムダにはできず、ありがたく頂戴してきましたが・・・

【日本への小包配送】
(2015.3月記) 一回目の赴任時には郵便局から国際小包を発送して無事に着くか不安だったりで、結局割高なDHLを利用しましたが、2度目の赴任時には郵便局発の国際小包を試してみました。日本からスワジランド向けの国際小包が、いろいろすったもんだがあったにせよ、なんとか無事に届いたので、逆(スワジから日本へ)もなんとかなるのでは、と試してみたのです。 結論から言うと、「全く問題なく届いた」でした。料金もDHLなどの民間サービスに比べるとウソのように安くて、ダンボールの痛みもなく、ホッとしました。

(一回目赴任時の記録)
モールの横に「DHL」の集配所があったので、ここでも訊いてみましたが「DHLを利用してくれたら、箱は無料だよ」でした。 ま、当然そうでしょうね。 DHLと大きく書かれたダンボールですから。 ちなみに、郵便局で調べてもらった小包料金は、10KGで日本まで航空便で約E1,300(i3,000円くらい)、DHLだと約E5,000(50,000円くらい)。

私はやむを得ずDHLで2便頼みました。 1便目は17Kgほど、2便目は14Kgほど。 2便目はどういうわけか20%割引してくれました。(送付先住所を書くのが面倒だったので初回の領収書を持っていったのですが、受付の女性はそれを見て『2度目以降の利用は2割引』と言ってましたので、2便目以降、先の領収書提示をお勧めします)

日本から南アまで、機内預けで32KGを越した超過料金は、およそ 4,500円/Kg だったと記憶します。 DHLとほぼ同じくらいですが、DHLだと宅配してくれるので、機内預けで超過料金払うのなら、DHLで宅配してもらうほうが割安な印象があります。

DHLで発送を依頼する際、小包の内容の明細(品目・数量)と価格の申告を求められます。 発送品の価格合計が一定額(注1)を超えると、日本での通関手続きで課税されるようです。
(注1 : 航空機の中で記入して入国審査時に提出する『別送品申告書』があればいいらしいのですが、別送品ではなくて国際小包として発送する場合の通関時の取り扱いがよくわかりません。 パラオでシニアをやったときも国際小包をいくつか発送しましたが、そのときは全く問題なく(=納税を求められることなく)宅配してもらえました。 今回は、土産品として2万円ほどの申告に対して納税を求められました。 実際には、日本のDHLか宅配業者が納税代行してくれて、宅配時に清算してくれたようです)

発送して 約1週間後、日本の留守宅から「届いた」という連絡がありました。 DHLは郵便局に比べて割高ですが、一週間から10日前後で確実に届くようです。 Fragile品については、申告価格の3%を保険料として請求されました。 ただ、「ダンボールは無料」とのことでしたが、日本に届いたダンボールは私が持ち込んだボロボロのダンボールをガムテープでグルグル巻きにした状態であったようで、発送を依頼する窓口でダンボールの詰め替えを要求する必要があるようです。
DHL、場所はMbabaneのTheMall(PicknPayのあるモール)の駐車場出口の目の前です。 (土曜は配送センターは開いてますが、受付事務所は休業です。月~金のオフィスタイムで)

Mbabane中心街マップ(2)
郵便局は、ムババネ唯一のロータリーを北(あるいは北東?)側へ坂を下りていったところ、左側。 駐車場完備です。 ムババネには珍しい無料の駐車場です。
建物に入って向かって左隅側に国際小包の受付窓口があります。

スワジランド発の国際小包の場合、船便と航空便の2種類だけで、SAL便(エコノミーな航空便)のサービスはありません。私はダンボールに書物・衣服・土産物など計17KGをムババネの郵便局に持ち込んで、E990(およそ1万円弱)支払いました。(DHLに比べるとおよそ八分の一の安さ) 郵便局の職員が「ダンボールに貼りなさい、あて先を隠さないように」とE10の切手をE990分どっさり手渡してくれたときには「冗談かよ!」とびっくりでした。(100枚近い切手を自分でダンボールに貼りました) 荷物は無事2週間ほどで日本の自宅へ郵便局から宅配されてきました。 一応規則だと理解していたので、帰りの飛行機で「別送品あり」の申告書を2枚書いて羽田の税関に提出しましたが、国際小包のダンボールは開封もされず、申告額が免税範囲内だったこともあって、日本の税関でいろいろ面倒なことはなにもなく手元に届きました。
   

【日本からの小包発送】 (2014.6 追記)

日本から国際小包を直接スワジランドへ送る場合、受け取りの際にいろいろ面倒なことがあるかもしれません。
今回2度目の赴任に際して、宿舎も前回と同じGuestHouseでしたので、仕事に必要な書籍や冬用のコート・セーターなど、約10KgをEMS(航空便)で送ってみました。 スワジランドにはSAL便の扱いはありません。EMS(航空便)または船便です。 船便は到着までに要する日数が予測困難なので、避けました。

日本の郵政会社の「小包追跡システム」を使って追いかけてみましたが、発送してからわずか一週間後にはスワジランドの税関に到着していたようです。 ただその後が問題で、通常ならば入管手続きのあとムババネの郵便局に送られ、私書箱(GuestHouseの私書箱)宛に到着の知らせがあるはずですが、いっこうに知らせがなく、およそ1ヶ月半待ってから直接郵便局に問い合わせてみました。

郵便局では、ある書類を提示され、「この書類の税額を納めないと荷物は引き渡せない」と。 税関のチェックで「輸入物品」として課税されたようで、日本から発送時の申告価格(¥9,500)とほぼ同じほどの税額(約E820)を請求されました。 自分で使用する書籍や衣服で、中古品だし、「課税は不当である」と抗議しましたが、郵便局の窓口では「課税はSRA(Swaziland Revenue Authority)の指示なので、不当であると言うのならSRAへ行って、この課税書類が無効であることを証明する書類を作成してもらってきてほしい」という対応でした。 途上国特有の「お役所のたらいまわし」がはじまったか、とがっかりでした。

一度宿舎に戻り、ふと「日本との間の二国間協定で『JICA専門家・JICAボランティアが日本から持ち込む生活日用品や業務用品は非課税とする』という取り決めがあったことを思い出し、JICAのサイトから二国間協定の英語版をダウンロードして、カウンターパートに同行してもらって、SRAに赴きました。 SRAでは意外とスムーズに話が運び(というか、偶然にもカウンターパートの友人がSRAにいて、対応してくれました)、非課税であるというドキュメントを作ってもらい、郵便局へ再度出向いて、無事小包を受け取ることができました。 もしJICAボランティアで同様のケースに遭遇した場合、上述のようなプロセスで課税免除にできますので、ご参考まで。
  協定文書URL:http://association.joureikun.jp/jica/act/actdata/110001161/current/FormEtc/13000213101000000008.pdf

ムババネの郵便局の職員は皆さん親切で好印象です。日本への国際小包について一生懸命しらべてくれた若い職員、ダンボールを探してくれた中年のおじさん、日本からの小包を非課税で受け取れる書類を提示したときに心から喜んで「よかった、よかった」と笑顔で小包を渡してくれたおばさん職員、みなさん、わけもわからず途方にくれていた東洋人の年寄りに親切でした。

【ガソリン】
どこのガソリンスタンドでも同じですが、2013.5月現在、E11/littreです。 給油の際は、リッター数でもいいですが、私はいつも「E300分、入れて」と頼んでました。E300でタンクの五分の三くらいです。

(2014.6改)2014.6月現在 E12/littreです。 もっと値上がりしているか、と思ってましたが、それほどでもありませんでした。 今回はリッターカー(トヨタ・パッソ)にしましたので、E200の給油でおよそタンク半分とすこし入ります。 通勤と買い物だけですと、これでおよそ20~25日走ってます。
(2014.11改)2014.11月現在 E12.9/littreになってました。 世界的に原油価格が値下がり、という情勢ですが、こちらではすこしずつ上がっています。

(2014.6追記)
【車の購入】
前回赴任時も今回も、車の購入はManziniの業者’ZIA Motors’でした。 パキスタン人が経営する、日本車中心の中古車輸入販売業者です。
MbabaneからManziniの市内に入ると2本の道路がそれぞれ一方通行で市の中心を縦断しています。 Mbabaneから遠ざかる側の道路の上り坂を上りつめたあたりにあります。 すぐ近くに「日本からの輸入中古車専門」のディーラーもあります。
マツダ・デミオ、ヴィッツのような1.3Lクラスや1.oLクラスの小型車で、E40,000前後から。
地方の未舗装路を走る予定があるのでしたら、少なくとも四駆車、できればピックアップトラックでないと厳しいです。 私の場合、地方出張は必ず省の公用車をお願いしますので、自分の車はせいぜい通勤と買い物程度で、Mbabaneの街中でしたら、小型車で充分です。

帰国の際には誰かに買ってもらいましょう。 私の場合、前回赴任時のケースですと、E42,000で購入して、いつも世話になっていたタクシー運転手にE20,000で買ってもらいました。 損したようにも見えるかもしれませんが、「10ヶ月間、E2,000/月でレンタカーを借りっぱなし」だったと考えれば安い出費だと思います。(レンタカーの場合、同クラスの車でE300/日です)

地方へ行くと大型のピックアップトラックや四駆車が必要ですが、MbabaneやManzini周辺だけなら、リッターカーやせいぜい1.3Lクラスの小型車で十分ですし、二回目赴任時にはトヨタ・パッソを使っていましたが、教育省の何人かの職員から「小型車がほしいので、帰国時には売ってくれないか」というオファーを受けました。特に日本の中古車なら喜ばれるようです。

(2014.12追記)再赴任の今回は、トヨタ・パッソ(1,000cc)をE37,000で購入し、親しくなったICT教員の若者がE15,000で買ってくれることになりました。

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