【Paper 2 Practical の問題例 】
IGCSEの試験問題のPaper2とPaper3は、Practical Exam すなわち実技試験です。
基本的に使用するツールの指定はされていませんが、暗黙のうちに「Microsoft社のOfficeを使う」という前提になっているようです。
問題用紙の先頭に、下図のような指示があり、試験のセンターへメールを送信してファイルなどの資料を受信する仕組みになっているようです。
Paper2では、ワープロの操作と、データベースの操作が試されます。
この指示のなかで、E-Mailの送受信やアドレス帳の操作などが試されます。
実際の問題例は、下図のようになっています。
この問題例を見ると、ほぼMS-WORDを想定していると思われる問題で、文番号5から始まる指示内容は、たいへん細かな操作上の指示です。
要は、これらの指示に対応するMS-WORDの操作ができるか否か、を試す問題でしょう。
こうした細かな指示が、文番号34まで延々とつづきます。フォントのサイズにいたるまで、たいへん事細かな指示内容で、これがIGCSEの試験なのか、と改めて感心したしだいです。
文番号35からデータベースの操作が加わります(下図)。
テーブルの作成は提供されるCSVファイルからのインポートで作成されるようです。フィールドの属性なども、こと細かに指示されてあります。
(どのような属性のフィールド定義が必要か、といった思考・判断プロセスはほぼ無用、という雰囲気です)
ただやはり「テキストファイルからインポートでテーブルを作成」という操作をきちんと学習していないと厳しい問題です。
こうした操作指示が文番号49まで続き、DB上のテーブルのデータを絞り込み、並べ替え、できたデータシートを先に作成したWORD文書に貼りこむ、という操作があります。
異なるツール間のデータ連携操作ができるか否か、を問う問題でしょう。
こうしてできたWORD文書を、試験団体のメールアドレス宛に送信し、E-Mailも印刷して、Paper2の試験を終了します。
制限時間は2時間30分。 ざっと概観した印象として、自分の頭で解を考える、というスタイルの出題は全くなく、手を休めずにひたすら問題用紙の指示に従って操作を続けることが要求されている、と感じました。